この足跡は うそっぱちです

風が

どんどん  どんどん

消してゆくから


ほんとうの僕は

波にさらわれちまって

ここには       いない
あなたに 逢いたくて

      風が  私を運ぶ


流れ消える景色を横目に

  想いだけが  飛んでいく


     空の青さと  雲の白さ

     聞けないはずの 鳥のうた

     果てしない緑

     あなたが いる街


あなたに 逢いたくて

      わたしは  風になる