車窓越しに 見詰め合って 手を振る


     「愛してる」

     「またね」

あなたの唇はそう動いたはずなのに


     「Bye-Bye」


あなたの唇はそれ以上を語れなくなってしまった


     「愛してる」

     「おまえだけ」


時間は あの日 あの時 止まったまま

 もう 重ねた唇の温もりも 忘れてしまったかしら